枚方市長尾・藤坂・津田周辺の歯医者さん/あゆみ歯科クリニック長尾スタッフが受けたセミナー、勉強会などのレポートです
こんにちは、枚方市長尾駅徒歩0分の歯科医院、あゆみ歯科クリニック長尾の院長 日野です。
3月19、20日の連休に理事長やその同級生の先生方と一緒に東京でMRCセミナーを受講してきました。
MRCという言葉は聞いたことがない方も多いと思います。
MRCは子供の歯列矯正の一種で、大雑把に言ってしまえば「顔周りの筋肉の動きを利用して歯並びを改善しよう」というものです。
歯並びはただ見た目だけではなく、ちゃんと噛めているのか(不正咬合)まで含めると先進国の子供の約8割が問題を持っているといわれています。
歯並びが悪くなる原因は遺伝や癖、虫歯など様々ですが、今回の勉強会ではそのなかでも
しっかり口を閉じることができない(≒口呼吸している、顔周りの筋肉の成長が不十分)ために起こる歯列不正について学びました。
今回講演されたJohn Flutter先生はオーストラリアでMRCをメインで診療されている先生で、その方法や根拠などを2日間にわたり教えてくださいました。
MRCの特徴は診療室にチェア(診療台)がないことにあります。
MRCルームと呼ばれる部屋に数人の子供とインストラクターが入り、自然と口を閉じれるようにするための運動やトレーニングを行います。
痛かったり怖かったりする歯科治療と違い、子供が楽しんで自発的に治療をうけれるようなシステムになっています。
「ポカン口」などと言われますが無意識なときに口が開いてしまっている子供さんは口唇閉鎖不全といって、歯並びだけでなく様々な全身症状を引き起こします。
MRCによって無理なく口を閉じれるようになれば姿勢がよくなったり、健康になったり、ついでに歯並びもよくなると想像できます。
帰りの新幹線に乗る前に一緒に写真も撮ってもらいました。
まだ日本では100件も取り入れていない、歯科界のなかでも認知度の低い治療かもしれませんが、これから先5年くらいで広まっていくのではないかと予想します。
流行ってから始める、ではなく時代の先を読み、よいものであればどんどん取り入れていければと思います。
MRCルームを作ったりはすぐにはできませんし、治療費も安くはありません。
しかし今回得てきた知識やおうちでも実践できるテクニックであれば診療ついでにお伝えすることができます。
是非子供さんの歯並びや虫歯だけでなく「口元」にも注目してみてあげてください。
ポカン とあいたままになっていませんか?