
枚方市長尾・藤坂・津田周辺の歯医者さん/あゆみ歯科クリニック長尾の歯科豆知識
「できれば保険診療で、費用を抑えて治療を受けたい」「費用が掛かっても構わないので、レベルの高い治療を受けたい。見た目も気になる」など、歯医者の治療に対する私たちの希望にはさまざまなものがあります。しかし、自由診療と保険診療の違いや治療費の相場について不明なことが多く、歯医者選びで困る方も少なくありません。
そこで今回は、自由診療と保険治療の違いとそれぞれの治療法における費用相場についてお話しします。これから治療を検討されている方は、ぜひこの記事をお役立てください。
- 1.自由診療と保険診療はどう違う?
- 2.一般的な虫歯治療の施術内容と治療費相場
- 3.一般的なインプラントの施術内容と治療費相場
- 4.一般的な歯科治療の施術内容と治療費相場
- 5.一般的な親知らずの施術内容と治療費相場
- 6.一般的なホワイトニング治療の施術内容と治療費相場
歯科医院での治療は自由診療と保険診療があり、どちらを選ぶかによって治療内容も費用も異なります。
歯科治療の内容と治療費は「保険適用か、そうでないか」によって大きく分かれますが、自由診療では保険が適用されない形となります。厚生労働省が認可していない材質や方法を利用しての治療がおこなわれ、治療費も医院によって異なります。
矯正歯科やホワイトニング、インプラント、予防歯科など、審美や美容目的の治療がメインとなります。また、虫歯治療で詰め物や被せ物をする場合、材質によって自由診療の範囲内となるケースがあります。
歯科医院などで保険証を提出して受ける治療は保険適用内となります。患者さまの負担額は人によって異なりますが、自由診療よりははるかに費用を抑えられることが特徴的です。また、かかる費用も一律で設定されています。
保険診療では虫歯や歯周病などの治療が受けられます。「最低限の治療をする」ことが条件となるため、例えばホワイトニングやインプラント、審美性の高い詰め物・被せ物治療を受けることは認められません。
歯科医を受診する際には必ず初診料がかかります。費用は点数で決められ、歯科医初診は234点となりますので、例えば1割では234円、2割では468円、3割では702円となります。10割では2,430円です。
ここからは、歯科医院での治療費の相場がどれくらいか、それぞれの治療ごとにご説明していきます。まずは虫歯の施術内容と治療費相場です。
虫歯治療は段階によって治療方針や費用が異なります。歯が変色していて痛みを感じない場合には、白い詰め物をして治療を完了させます。費用は1,500~3,000円(3割負担)です。
痛みや違和感がある場合、詰め物をして患部をふさぎます。基本的には保険診療の範囲内となりますが、詰め物の材質によって自由診療となるケースがあります。
虫歯が神経にまで達している場合には、被せ物治療が必要になります。こちらも材質の違いによって費用が分かれます。
虫歯や歯周病の悪化などで抜歯せざるを得なくなると、入れ歯やブリッジなどを入れて補うのが一般的な対応です。それに対し、現在ではインプラント治療の有効性が注目されています。
抜歯した場所に土台を植え付けて人工の歯を装着するインプラントでは、人間の歯に最も近い材質が使われます。機能性にも審美性にも優れていて、自然な仕上がりが期待できます。
インプラントは自由診療となり、歯1本につき30万円から50万円が相場だとされています。実際の治療費は医院によって異なり、もちろん相場より安くなる場合もあります。
ただし、安さだけを重視すると治療としての完成度を期待できないケースもあるため、ある程度の費用が掛かることを想定しておいたほうが無難だと言えます。
虫歯や歯周病治療など、一般的な歯科治療を受ける場合にも、保険診療か自由診療によって内容や治療費が変わってきます。
例えば虫歯治療で詰め物や被せ物の治療をする場合、治療目的によって保険診療か自由診療かが分かれます。単純に治療だけを重視するのなら保険診療となりますが、目立ちにくさや自然な仕上がりなどを求めるのなら自由診療となります。
被せ物であればセラミック素材の審美性が高いとされていますが、保険適用では5,000円から9,000円程度(3割負担)、適用外では8万円~15万円ほどかかります。歯によって費用が異なるので、事前に説明を受けるようにしましょう。
親知らずの治療は口腔外科や大学病院などでおこなわれます。除菌後に歯茎を切開し、患部を取り出していく流れです。
「噛み合わせに問題が生じている」「ほかの歯に悪影響を及ぼしている」「炎症などが見られる」場合には、親知らず抜歯が必要です。患者さまの状態を確認しつつ、担当医師が抜歯の有無を決めることになります。
親知らず抜歯は基本的に保険適用内でおこなわれますが、状態や治療方針によって自由診療になるケースもあります。治療中に全身麻酔を希望する場合や難しい症例である場合などが該当します。保険診療ではCT・レントゲンと合わせて5,000円程度、自由診療で2万円以上となります。
専用の薬剤で歯を白くするホワイトニングは、自由診療の範囲内として扱われます。
歯科医院でおこなわれるホワイトニングには、基本的には「オフィスホワイトニング」「ホームホワイトニング」の2種類です。歯科医院に通院して短期間で済ませるオフィスホワイトニングに対し、ホームホワイトニングでは通院に加えて自宅での専用マウスピース着用が必要になります。
どちらとも見た目の良さを目的にした治療です。
歯科医院でホワイトニングを受ける場合、オフィスでは3万円~5万円、ホームでは2万円~4万円が相場となります。ホワイトニング専門の歯科医院で受ける場合には、オフィスで5千円~3万円、ホームで1万5,000円~3万5,000円となり、施術内容や治療する環境にとって治療費が変わることがわかります。
歯医者の治療は自由診療と保険診療によって内容も治療費も大きく変わります。最低限の費用で治療を受けたい場合には保険を、審美性や高度な技術を求める場合には自由診療を選ぶケースが一般的です。担当医師からそれぞれのメリット・デメリットについて説明を受け、納得してから治療を始めるといいでしょう。